第一章 「僕の純潔を返せっ!」

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このように全くもってくだらない事をウダウダ考えながら、僕はいつものように電車にゆられていた。 すると真向いの席から鋭く突き刺さる強い視線に気付く。 顔を上げるとそこには一人の少女が僕を見つめていた。     日本人形を思わせる、肩口辺りで切り揃えられた綺麗な黒髪。 透き通るような白い肌。黒目がちな大きな瞳はどこかネコ科を思わせる。 自称美少女評論家の僕から言わせれば10点満点中……文句なしに10点である。
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