第一章 「僕の純潔を返せっ!」

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って言うか、さっきから全く瞬きしねえなこの女……。 因みに先程、目が合った瞬間から僕は彼女と同様に眉間に皺を寄せながら、鋭い眼差しを返していた。 自慢じゃないがこう見えても売られた喧嘩は必ず買う。 そして僕はこのようにくだらない争い事だけには、絶対に負けたくない性分なのである。   男子高校生と美少女の睨み合いは、それから15分ほど続いた。 その後、程なくして美少女は静かに溜め息を漏らしすと、僕を一人残してふくれっ面のまま下車していった。  
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