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細かく前後したり大きなストロークで奥まで突いたり、まるで味わうように光の中を行き来する。光はようやく、清正を近い場所に感じることができた。
光の身体の中に、清正の身体がある。
鋭く突かれる度に頭をもたげてゆく光のものに、清正の目は歓喜の色を浮かべた。
「勃ってきた……」
「バカ……、あ……っ」
ゆっくりと深い場所まで突かれて、身体が快感の芽を拾い始める。深さを保ったまま速度が上がると、硬く育ち始めていた陽茎は、しっかりと芯を持って天を仰いだ。
「あ、あ、あ、あ……」
「光、可愛い」
腰を前後させながら、額や頬や鼻の頭にキスをする。髪を撫でられ、唇を重ねられると、たまらない気持ちになって清正にしがみついた。
「清正、好きだ……」
キスの合間に告げると、身体の中の熱塊が質量を増す。
「俺もだ」
腰の動きが大きく複雑になり、光は何度か悲鳴を上げた。
「ああ……あっ、あ……っ、ああ……」
「光……、光……」
深く強く突き上げられて、痛みは甘い疼きに変わってゆく。清正がここにいるのだと思うと身体が歓喜に満たされてゆく。
「清正……、ああ」
汗で滲む視界。清正の顔を捉えると、わずかに開いた唇の淫靡さにくらくらした。そこから漏れる甘い吐息に、身体中が熱くなる。
高い鼻梁やシャープなラインを描く頬に汗が光っていた。頭を軽く振り上げて、さらに深く光の奥まで楔を突き立てる。腰が骨にぶつかる。
「ああ……っ」
大きく引かれ、深い場所まで一気に貫かれて頭の芯で火花が弾ける。
すっかり芯を持った光の雄は、激しく突かれる度に腹を打ち、大きく揺れて何度も跳ねた。
「なんか、おまえのちんちん、エロい」
「お、おまえのほうが……っ」
こんなに太くして、人の中を抉っておいて。息も絶え絶えに訴えると、さらに大きく腰を使われ、また悲鳴のような嬌声が上がった。
「ああ……っ」
「エロくて、可愛い」
「あ、清正……、あ、あ……」
「光、……っ」
抽挿のスピードが上がり、徐々に解放の高みへと駆け上がってゆく。必死にしがみつくと、光の腕の中の清正がそこらじゅうに口づけの雨を降らせた。
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