【20】 ※R18

7/11

2928人が本棚に入れています
本棚に追加
/178ページ
 細かく前後したり大きなストロークで奥まで突いたり、まるで味わうように光の中を行き来する。光はようやく、清正を近い場所に感じることができた。  光の身体の中に、清正の身体がある。  鋭く突かれる度に頭をもたげてゆく光のものに、清正の目は歓喜の色を浮かべた。 「勃ってきた……」 「バカ……、あ……っ」  ゆっくりと深い場所まで突かれて、身体が快感の芽を拾い始める。深さを保ったまま速度が上がると、硬く育ち始めていた陽茎は、しっかりと芯を持って天を仰いだ。 「あ、あ、あ、あ……」 「光、可愛い」  腰を前後させながら、額や頬や鼻の頭にキスをする。髪を撫でられ、唇を重ねられると、たまらない気持ちになって清正にしがみついた。 「清正、好きだ……」  キスの合間に告げると、身体の中の熱塊が質量を増す。 「俺もだ」  腰の動きが大きく複雑になり、光は何度か悲鳴を上げた。 「ああ……あっ、あ……っ、ああ……」 「光……、光……」  深く強く突き上げられて、痛みは甘い疼きに変わってゆく。清正がここにいるのだと思うと身体が歓喜に満たされてゆく。 「清正……、ああ」  汗で滲む視界。清正の顔を捉えると、わずかに開いた唇の淫靡さにくらくらした。そこから漏れる甘い吐息に、身体中が熱くなる。  高い鼻梁やシャープなラインを描く頬に汗が光っていた。頭を軽く振り上げて、さらに深く光の奥まで楔を突き立てる。腰が骨にぶつかる。 「ああ……っ」  大きく引かれ、深い場所まで一気に貫かれて頭の芯で火花が弾ける。  すっかり芯を持った光の雄は、激しく突かれる度に腹を打ち、大きく揺れて何度も跳ねた。 「なんか、おまえのちんちん、エロい」 「お、おまえのほうが……っ」  こんなに太くして、人の中を抉っておいて。息も絶え絶えに訴えると、さらに大きく腰を使われ、また悲鳴のような嬌声が上がった。 「ああ……っ」 「エロくて、可愛い」 「あ、清正……、あ、あ……」 「光、……っ」  抽挿のスピードが上がり、徐々に解放の高みへと駆け上がってゆく。必死にしがみつくと、光の腕の中の清正がそこらじゅうに口づけの雨を降らせた。
/178ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2928人が本棚に入れています
本棚に追加