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今日もまた、嫌なモノが視える。
駅のホームから見下ろすと、線路上には肉片が散らばっていた。
ピンク色の、やけに艶々とした美しい肉だった。
若い女性のものだろうか。
バラバラになった全身のうち、かろうじて原型を留めて転がっている右腕は白く、余計な脂肪の付いていない、肌理細やかで瑞々しいものだった。
この人間の死体が視えるようになってから、今日でちょうど一週間となる。
おそらく、視えているのは僕だけなのだろうけれど。
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