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やけみたいに持ってきた異動話。
「休み明けから欠員の出た男子校に移れって」
「行くのか?」
「うん。行くよ。あんまり評判良くない学校だけど――今の学校にいるなら刑務所でもマシ」
僕は事情を知らない友人に向かって
反吐を吐くほど顔をしかめフラフラと席を立った。
「もう1軒行こう」
「え?」
「明日……休みなんだろ?」
僕が無理に首根っこを掴むと
「ちょ、ちょ、ダメダメ。明日は――」
マサムネは学生時代から綺麗だと評判の手を翻し僕をはねつけた。
「明日は彼女の誕生日なんだ」
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