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学校の前の坂道、沢山の桜の木が立ち並び木葉を撒き散らす。
そんななか私は憧れの先輩を待っていた……。
きた! 学校の女子の憧れの的、夢の王子様! 鬼堂 ナイト様!
「せ、先輩! あの……」
話しかける私の前を騎士先輩は目もくれず通りすぎていく……。
「またやっているよあのジミ子」
「春からやってるよね。そろそろ無理だって気付かないかな」
「うわ~、あの瓶底デブまたフラれてやがる」
「さすがに俺もあの子はムリかな~」
後ろからいろいろ言われてきた。
ふふふ、そんな事言えるのも今だけなんだから……。今日は振り向いて貰うためにトッテオキ持ってきちゃった。
鞄の中に入れたトッテオキを持って先輩に近づき背後から……渡した。
周りからは黄色い歓声が聞こえてくる。
そしてやっと先輩は私の方を向いてくれただけでなく私を押し倒してくれた!
喜びのあまり胸が張り裂けそう!
でも、なんでだろう先輩が冷たくなっていく。
このままじゃ、凍えてしまう。
そんな先輩を抱きせめて温めてあげようとするが先輩の体温が上がらない。
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