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「さ、椹木さんっ……俺、さっき思いっきり汗掻いたから、その……汚いし……あんまり、吸ったり舐めたりしないで」
恥ずかしさを堪えながら告げると……。
「ひぁ!」
唐突に鎖骨のくぼみをべろりと舐められて悲鳴をあげる。
「確かにちょっとしょっぱいな」
「ゃだ、だから、やめてって!」
「どのみちこれから汗掻くし、そんなもん気にすんなって」
「気にするし!」
「俺は気にしない」
「ん……んっ、あ」
この話は終わりだとばかりに、椹木さんはわざと音を立てて首筋に吸い付き、舌を這わせた。
「かわいー声」
首筋から鎖骨を辿り、胸の突起に行き当たると、そこを攻め立て始める。くすぐったくて、むず痒くて、時々びりっと何かが走る。そして、その場所を触られていると、無性に居た堪れない気持ちになってくる。
「ごめ、ん……」
「ん?」
「胸とか、ないから……」
なんのふくらみもない硬い胸。触って気持ちよくもないし、楽しくもないだろう。
「はは、確かに推定AAカップだな」
椹木さんはからかうように俺の平らな胸を揉みしだいた……というか正確には揉むほどないのでこねた。
「椹木さん、好きだろ……巨乳」
俺に胸があったところで気持ち悪いのもわかってるけど。それでも好みとは正反対の平たい胸が今は悲しい。
すると椹木さんは苦笑して、俺の頭を撫でた。
「バカ。だから可愛いってんだよお前は……。年甲斐なくタガがはずれちまうだろ」
「ぁ……うっ……ん!」
突然強く尖りに吸いつかれて裏返った声を上げた。
「なんつーか今は、巨乳よりこのAAカップの方が興味あんな」
「ぁ……ぅ、んんっ」
舌先でくすぐるように刺激されると、さっきより甘ったるい声が漏れた。
「よしよし。感度良好だな」
赤く熟れ、ピンと尖ったその場所を、椹木さんが得意げに指で弾く。これ以上無様な声をあげるのが嫌で、俺は右手で口元を覆う。
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