少年と幼馴染

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少年と幼馴染

僕の知る君は、物心ついたときにはもう隣にいるのが当たり前になっていて、大抵いつも、家にいるときや、外にいる時も暇さえあれば空を見ている少女だった。 そんな彼女の隣にいた僕も気づくと空を見ているようになるぐらい。 そして、そんな彼女の夢は「空を飛ぶこと」。 小さい頃、彼女の母親にとある絵本を読んで貰ってから、彼女は空を飛ぶことに憧れを持つようになった。 その夢はこう高校に入っても変わらずに、彼女の心に存在し続けていた。 僕はそんな少女のことが好きだった。
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