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彼女とはクラスが違うため、階段で彼女と別れた後、僕は教室に入り、自分の席に着く。それを見計らったように、丁度予鈴がなった。
今日も無事に本鈴には間に合ったと、安心していると背中をツンツンと何かで突かれた。振り返って見ると、いつも通り後ろの席の友人がニヤニヤとしながら「はよっ!」と言ってきたので、僕もおはようと返した。
「まあ、今日もおつかれさん!ギリギリだったなー。見てたぜ。」
そう、彼は親指を立てて言う。
なぜ見てたかと言うと、僕と彼の席は教室の窓際で、この窓際の席からだと登校してくる生徒がよく見えるのだ。(ちなみに僕は前から一番前で、彼は二番目だ)
「いつも他人事だと思ってるだろ...」
「だって、俺には朝起こしに行くような幼馴染にいないからな。」
それに、俺もどっちかっていうと起こされる側だしな!と、彼はとてもいい笑顔で続けた。
そんなくだらない話をしていると本鈴がなり、教室に担任が入ってきた。
これが僕のいつもの日常だ。
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