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少年ととある朝・1
目が覚め、時計を見てみるといつもの時間だった。
欠伸と背伸びをしながら立ち上がり、部屋のカーテンを開けると、そこにはとても綺麗な空は広がっていた。
それに数秒目を奪われてしまったが、まずは準備をしないとと首を振った。
それから、気持ちを入れ替えて、まずは準備を終わらせないとと自分に言い聞かせた。
準備をし始めてからは、いつも通り変わったことは何もなく進んでいった。
彼女からメールが来るまでは。
歯磨きをしていると、妹がメールが来てるよと僕の携帯を持って来た。携帯を開き、差出人を見ているといつもならまだ寝ているだろう幼馴染の彼女の名前が記されており、二度見してしまった。何かあったのかと心配になって見てみると、一言先に言ってるねと綴られていた。
きっと、今日の綺麗な空が理由だろうと思い、心の中で了解と返す。
(まあ、正確な理由は学校に着いてから直接聞きに行くとしてー。
...彼女の早起きか、今日は槍かなんか振って来そうだな、とてもいい天気だけど)
それを本人に言ったら、軽く叩かれそうだなと僕は小さく笑った。
僕もそろそろ出るかと、うがいをした。
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