自覚なしで招いた青天の霹靂

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その後のことは一部うろ覚えでベッドに寝かされたままお医者さんがやたらと家族が現れることに関して話してました。 旦那さんとお子が来たのはわかるとして母上まで来たのはちょっとびっくり。 まあ同じ市内だし来ても不思議ではないかと納得していると、とうとう先生から内容を告げられる。 先『○○さんね、カテーテルをしますのでよろしいですか?検査後に状態によってその後治療します』 私『…はい』 カテーテルってドラマなどでよく聞いてはいても、いまいち手術って感じがしなくてこの時点でもことの重大さに気付いておらずに呑気に返事している天然な(わたくし)。 手術の承諾書?にサインしててもまだ自覚なし。 家族にあったけど全く緊張感など無しに本人はじゃあ行ってきまーす的にベッドごと移動され、小さい会議室っぽい所に入った。 周りが準備を始めて着々と進む中、手術着の看護師さんを目にして (あれ?もしかしてこれって手術?私って手術が必要な病人?) ここにきてようやく自分がどんな立場なのか、分かり始めてきた。 右手を伸ばしそちらを見るけど肘から先見えず、左には体の中を映している画面があり、もう一度右を見るけどやはり手首は見えず。 カテーテルが手首とか足首だったか太ももだったか入るのは知っていたので見れないだろうかと思ったもので。 私って注射をされる時ガン見するタイプなんです。 いつ刺さるかわからないと恐怖に感じてダメなんです。 でも見えたら逆に気持ち悪くなったり力が入っちゃったりするんだろうなと諦めました。 そして…まずカテーテルが入る入口を作るためにチューブを入れるのですが、これが痛いのなんのって兎に角痛くて唸り声が止まらない。 やっと全部入るとカテーテルが入るのですがそれは入る感触がなんとなくわかるけど、それよりもチューブが入れられている部分が痛い。
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