自覚なしで招いた青天の霹靂

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先生『そうですよね。辛いですよね。頑張りましょうね。力入れないで下さいね』 先生は穏やかな声でしかし止める気なし。 まあ当然なんですが、こんな優しい声で励まされると止めてとは言えませんわな。 しかもあまりの痛さに力なんて入れられませんよ。 先生は途中で部分麻酔のブレンドを頼んでくれて、 (麻酔ってブレンドして作るものなんだ? ∑(゚Д゚) ) と痛みながらも新たな発見にワクワク。 手首に注射してもらったけど結局痛みは最後まで引かずに細くなった部分の血管にステントを入れられて終了。 チューブを抜く時の痛みときたら半端なく痛くて、先生が宥めながらゆっくり抜いてくれた。 先生『出来ればステント入れたくなかったんですけど仕方なく入れましたのでね。上手くいきましたよ』 手首に透明なビニール製の輪っかを嵌められて傷の部分には圧迫する為に小さい空気袋が出来ていて、この後血が固まらないようにするので必要な処置だと後から気づく。 そしてICUへベッドごと入ることになったけど、なかなか辛い体験をすることになるとは思いもしなかった。 その1・寝返り禁止 まさかの寝返りさえ出来ない状態に腰が痛いのなんの。 上半身さえ動かさなければ大丈夫かと腰を少し捻ってなんとか痛みを誤魔化してやり過ごした。 遅すぎですけどこれで自分が思いの外重症だとやっと自覚しましたよ。
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