ひまわり ひまっ太君

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ひまわり ひまっ太君

  朝からミーン、ミーンとにぎやかにセミ君 たちがおしゃべりをしています。  今日も一日あつくなりそうです。  ぼくの名前はヒマワリの「ひまっ太」。  名前は、ここのおうちのともろう君がつけ てくれました。  ともろう君というのは、お父さんが、 『明日へのきぼう』 のねがいをこめて、えいごのトモローからつ けた名前だそうです。  そのともろう君が、ぼくをにわにうえてく れて、毎日ひまな時間に水やりをしてくれた のです。  それで、〔ひまっ太〕という名前になりま した。そのぼくも、ぐんぐん大きくなり、今 日、黄色の大きな花をさかせたんです。とっ ても大きくてきれいな花です。  ともろう君が、 「ひまっ太がさいた!」と一番はじめに見つ けてくれました。  その声で、家ぞくのみんながにわに出てき て、 「とってもきれい!」 「大きな花だね。」 手をたたいてよろこんでくれました。 「がんばって世話をしたね。」 ともろう君は、お父さんにほめられていまし た。  ぼくもうれしかったんだけど、でもすごく うれしいかって言えば、そうでもないんだ。  それにくびも少しいたいし‥。  どうしてかって?  じつは、気になることがあって‥。     
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