ひまわり ひまっ太君

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 ぼくのすぐとなりに同じようにヒマワリが いるんだけど‥。  名前は、サンピー。  女の子です。  サンピーがまだかたいつぼみのまま花をさ かせてくれないんだ。  ぼくたちヒマワリは、お日様の動きにあわ せてくびをまわすんだけど、サンピーのこと が気になって、むりにお日様の動きにさから ったらくびがとってもいたくなったんです。 「どうしてさかないのかなあ?」  考えていると、とつぜんおなかのあたりが くすぐったくなってきました。  ガサガサ、ゴソゴソ  ガサゴソ、ガサゴソ 近所のありさんの家ぞくが、くびの近くまで のぼってきて話をしているんです。 「このヒマワリは、とっても大きな花をさか  せてきれいだね。」 「でも、となりのヒマワリは、花がさいてい  ないよ。どうしてかな?」 「きっと、えいようがたりないんだよ!」  そんな声が聞こえてきます。  それで思い切って、アリさんたちにおねが いをしました。 「となりのヒマワリは、サンピーっていうん  だ。どうしても2人でいっしょに大きな花  をさかせたいんだ。ぼく一人より、二人で  さくほうが今よりもっときれいに見えるよ。  サンピーにえいようをあげてくれませんか。」  アリさんの家ぞくは、えがおでこころよく ひきうけてくれました。     
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