ひまわり ひまっ太君

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「きみのたのみを聞いてあげるよ。ぼくたち  も大きくきれいにさいたヒマワリを見たい  もの。」  アリさんの家ぞくは、なかまをたくさんあ つめ、 「よいしょ、よいしょ。」  サンピーのねっこの近くにえいようになる ものをたくさん、たくさん運びました。    次の日、ともろう君が、 「おはよう。」 と元気いっぱいのあいさつをしながら、水や りをしてくれました。  あんなにかたかったサンピーのつぼみが、 なんとふくらんで、今にも大きな花をさかせ そうです。  その次の朝、大きな大きな、サンピーとひ まっ太の花が、お日様にむかってみごとにさ きました。かたをならべてなかよくさいてい ます。  二人なかよく、今までのことをおしゃべり しているようにも見えます。  ともろう君もおうちの人もアリさんの家ぞ くもみんな大よろこびです。  夏のまぶしい光をうけて、たくさんの花び らがキラキラかがやいています。  お日様にあわせて二人いっしょに動いてい るすがたは、とってもなかよしの兄弟のよう に見えます。  夕方、かみなりが鳴って、大雨がふったと きも大きな葉っぱでおたがいに雨にまけない ようかばいあいました。  それから、毎日、毎日二人なかよくさきつ づけました。  あつい夏がすぎ、すずしい秋になりかけた     
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