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「で、どうすんだよ。ここで弁償代稼ぐか、明日までに80万持ってくるか。」
「そ、そんな...」
二択を迫られるけどこんなものあってないような選択肢で俺は勿論...
「は、働きます...」
「よし、じゃーとりあえず明日からビシビシ働いて貰うからな。覚悟しとけよ」
「は、はい...」
ビシビシって...俺お酒飲んだりなんてそんな得意じゃないぞ...って聞いただけでげっそりしそうになっていたら
「まぁ、働くって言ったってホストとしてじゃねーから安心しろよ。」
「へ?そうなんですか?」
なんて、言われてホッとしていいのか悪いのか...
「そっちも手は足りてねぇーんだけどさすがに学生にやらせる訳にはいかねーしな。お前はボーイとして働いて貰う。」
あ、それなら俺でも大丈夫かも...とまたまた安心する。そして、この男のちょっとした優しさにも少しだけ驚かされた。
って、いうかさっきから話が進んでるけどこの店の店長とか経営者?と話さなくていいのか?
看板壊した上にここで働く事になった訳だし...
それともこの男は店長から店のことを任されているのか?No.1(俺が勝手に決めた)だから権限があるとか?
「あぁ、それとお前名前は?」
「ユノです。チョン・ユノ」
「ユノか。俺はこの店の店長件ホストのキム・ジェジュンだ。」
「えぇ!!?店長!!?...なんですか?」
「あ?まぁーな。」
ジェジュン...そう名乗った男はこの店の店長だと言うのだ。見た感じ俺とそんなに歳も変わらなさそうだけど...店長だなんて凄いな。
「若いから驚いたでしょ?」
「お、チャンミン。いい所に来た」
そう俺の心の声を代弁してくれたのは、背の高いスラっとしてスーツをキチッと着こなした青年だった。彼もまたジェジュンさんとは違った種類の整った顔の持ち主だった。
「マネージャーのチャンミンだ。たまに客に付いてもらうこともあるけど主に店のサポート面に当たってもらってる。」
「シム・チャンミンです。よろしく、チョン・ユノ君。」
「あ、はい。こちらこそよろしくお願いします。」
そう言ってニコッと笑ったチャンミンさん。チャンミンさんもジェジュンさんの同様この店の経営に関わっているらしい。2人ともまだ、若そうなのに本当に凄いな...。
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