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「って、わけなんだよ...」 「ぶっ!ぎゃはははははは!」 ヒチョルに今朝あった事やホストクラブのボーイとして働く事になった経緯を話し終わると吹き出した挙句腹を抱えて大爆笑。いや、分かってたけどさ... 「おい、笑いすぎだ」 「いや~ほっんとお前といると飽きないわ~」 笑いすぎて出た涙を人差し指で拭きながらそう言うヒチョル。昔から俺に何かあればヒチョルはこうやって笑っている気がする...。 「にしても、お前いくら遅刻しそうになったとしてもあそこを通るかね~」 「俺もそう思ったけど...まさかあんな事になるなんて思わないだろ...」 「お前さ、昔から慌ててる時ほどやらかすんだからそこは気をつけろよ。」 「うっ...」 図星すぎて返す言葉もない。ヒチョルの言う通り、俺は子供の頃から慌ててる時ほど何かしでかしてしまうのだ。だから子供の頃からよく母さんに言われてたんだ。 『いい?ユノ。どんなに急いでいる時でも落ち着いて行動するの。急いだっていい事なんてないんだから。一度深呼吸して落ち着いて行動すれば、きっと大丈夫だから。』 って。本当に母さんの言う通りだ。急いだっていい事なんてありゃしない。親の言うことは聞いとくもんだな... 「はぁ.....」 「まっ!やっちまった事は仕方ねぇーんだし。そのジェジュンとか言う人の言う通りしっかり働いて弁償しろよな。」 俺の肩をポンッと叩きながらそう言うヒチョル。落ち込んでいる俺を彼なりに励ましてくれている(分かりにくいけどな)から、俺もクヨクヨしてられないなと顔を上げた瞬間、 「ホストクラブで働けるって事は客で綺麗な姉ちゃんがいるかもしんねーだろ!よかったじゃねーか」 まぁー俺を超えるような美人はいねぇーと思うけどな。じゃーランチの約束忘れんなよ~ ...っとまぁー俺の予想はハズレてそう言って手をヒラヒラさせながら行ってしまったヒチョル。はぁ...俺もヒチョルほど自信と度胸があればな...
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