いずみ

3/4
9人が本棚に入れています
本棚に追加
/404ページ
「そういえば、あなたの名前はなんて言うの?」奏が男の子に訊ねる。 「僕は直樹だよ。君は?」 「私はかなで。音楽を奏でるっていう意味の、かなで」 「かなでちゃんね」 「そういえば、直樹くんは漢字読める?」 「簡単なのだったら読めるかな」 「じゃあさ、じゃあさ、こっちの紙に何が書いてあるか分かる?」 奏は、私が作った歌詞の書いてある紙を嬉しそうに直樹に見せる。
/404ページ

最初のコメントを投稿しよう!