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約束
「じゃあ......。」先に沈黙を破ったのは、私だった。
少女の目は、私に訴えるようだった。
(少女の人生を大きい左右する選択だ。けれどこれは依頼だから、私がつべこべ言う必要は無い。けれど少女の父は犯罪者だ。
また、少女を傷つけるだろう。)
色々考えて、私は
「その依頼、私が担当しましょう。」
と、少女にしっかりと聞こえるように、笑顔で言った。
少女には何故か笑顔が返った。
「でも条件が有ります。」
私のその言葉を聞いて、少女の顔はたちまち曇った。
「ここで生活すること。」
少女はキョトンとして、私の目を真っすぐ見ている。
「約束できる?」
少女は慌てながら
「うん。」
と元気に答えてくれた.....。
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