00.プロローグ

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00.プロローグ

 金糸に縁どられた真っ白なシーツに、白い素肌を惜しげもなく晒し、両足首を自らの手で掴んで、男の眼前に、剥き出しの秘部を曝け出して熱い吐息を零す女を、どこまでも怜悧な表情の男の目が冷たくなぞる。  けれど、彼の目に浮かぶ焔にも似た情欲の火は、傍から見る観客がいたとしたなら、誰の目にもあきらかだっただろう。  「…ん………ハァッ……も、もう、ダメ………がぃ……ゆるして。」  足を下ろすことも、まだ少女のような細く未熟な裸体を隠すことも禁じられた女が、顔を真っ赤に染め、ギュッと目を瞑って顔を横に背け、………小さな涙声で必死に嘆願する。  そんな彼女の羞恥も屈辱も―――今、彼女が感じているだろう秘めやかな悦びも、すべてを無視して、男が冷酷に命じる。  「もっとだ。もっと、俺に見えるように大きく足を開け。」  ブルブルと震える手を必死で宥め、それでも女には男の要求を拒むことができない。  ソロソロと開かれてゆく足の間、密やかに赤く息づいて、ヌメヌメと艶めく亀裂の奥底からトロリとした蜜が溢れた。  甘酸っぱいオンナの匂いを放ち、薄い下生えを濡らして、大腿を淫らな雫が伝い落ちる。     
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