84人が本棚に入れています
本棚に追加
……まぁいい、後三機だ。
「見えましたよ!」
東條は俺の後ろで大声を上げるが、見えて当然。 もう目の前に三機いるのだから。
「東條さん。こんなに近くになってから言うんですね……」
まったくもっていらない報告だった。
三機中一機は今までの量産型ではない。大きさは全長四メートル位と大きく、オレンジ色をして、ひと際異彩を放っている。
「あのオレンジ色をしているいかにも強そうなのが03(ゼロスリー)です」
「あれが03……」
余りの大きさに、心で思ったことが思わず口に出てしまっていた。
戦場に来る前、機械兵器は01から03まであるとは聴いていたが、東條さんの言うとおり確かに強そうだ。
六角柱のとても太い腕。あれで殴られたら間違いなく即死だろう。
呼吸をするように背中からは蒸気を上げている。このゴツさたるや、ものすごい威圧を感じる。
隣には二メートル程の黒い人型機械兵器01がニ機。計三機が横並び。
この黒色ニ機もまた、今まで倒した物とは異なる武器を持っていて、本体よりも大きな盾を両手に持っているのだが、守り専門の機械兵なのだろうか? 俺が戦闘態勢に入ると、01は高く跳びあがる。
最初のコメントを投稿しよう!