土日祝祭日は異形魔界で戦っています

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そして、両手に持っている盾を重ねて貝のようにその中へ閉じ籠った。 今度はオレンジの機械はラグビーボール状態へ変貌した01をでかい手で鷲掴みにし、俺たちに向かって投げつける。 凄まじい回転を帯びながら猛スピード飛んでくる。 あの盾はこの為の物だったのか。 「離れていて下さい」 突如顔を強張らせた東條が前へ出た。 そして左手を飛んでくるラグビーボールへ向ける。 スーツの左右、手首部分に取り付けられている計6つ青色の半球体【 縮小収納装置(しゅくしょうしゅうのうそうち) 】と呼ばれるその左手首の一つを、右手で軽く触れる。 「オープン!」 そう叫ぶと触れた半球体は眩い光を放ち、その輝きが収まると東條の左手には腕までを覆う【 霊撃砲(れいげきほう) 】と呼ばれる強堅な大筒が現れた。 「私の本気を見せましょう」 砲口から青白い輝きがみるみる帯びてゆく。 その光は凄まじく大きな弾となって放たれた。 まるで触れた物、全てを破壊するような強力なエネルギー弾。見ただけでそう思えた。 その光の弾は耳を塞ぎたくなる轟音でターゲットにぶつかると、ターゲットに傷一つつけれないまま呆気なく、はじけて消えてしまった………。 東條は負けずと連続でエネルギー弾を放つが、悉(ことごと)く弾かれる。 「……………」 「……………」 「後は任せましたよ! エージェント リョウタ君!」 「い”ーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!」 ハンぺータアアア何のために前に出たーーーーーーーーーー !
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