0人が本棚に入れています
本棚に追加
カランカラン……。
鈴の音が店内に響く。
店内に入った私を、香ばしいコーヒーの香りが出迎えてくれる。そして、ほどよく焼けたトーストの香りが続いて出迎える。
この素晴らしい連携に、私はついおなかの音を鳴らせてしまい、そそくさと壁際の席へと座った。
別にコーヒーも普通だし、料理も一般的。しかし、このお店はどういうわけなのか、とても懐かしい感じがするのだ。
時間はそろそろ日が傾く頃。ちょうど週末とあって店内は少し賑わいを見せていた。
普段の私は平日の出社前と帰宅前に寄るので、この時間の光景は初めて見るものだった。
最初のコメントを投稿しよう!