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いつものメニューを注文した私がくつろいでいると、お爺さんが入ってくる。そして、カウンター席にかけるとマスターに声をかける。
「すまない、いつもの【アレ】はあるかね?」
聞かれたマスターは、サイフォンを眺めながら答える。
「すまないな。数日前から調子が悪かったんだが、ついに壊れてしまってね。今朝方修理に出したところだよ。」
「そうか、それは残念じゃな。」
お爺さんはとても楽しみにしていたようで、がっくりと肩を落としていた。
(いったい、何の話なんだろう?)
私はつい耳に入ってしまったがゆえに、とても気になっていた。
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