序章 プロローグ~アンナside~

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顔立ちは悪くなかった。 優しい瞳に優しい笑顔。 穏やかそうな雰囲気に、身なりのいい服装。 何不自由なく育ってきたお坊っちゃまが、遊び半分にこんな場所に来た事。 私はイラつきを覚えた。 ……とはいえ、相手は客。 邪険にする事は出来なくて、さっさと相手をして帰してやろうとしたわ。 そしたら、彼は顔を真っ赤にして言った。 「///っ……僕は、こんな事をしに来たんじゃありません///!」 ……。 訳が分からなかった。 この坊やはここが何をする場所かさえ知らずに来たのかと、呆れた。 すると、彼は更に私を驚かせる発言をする。 「///……僕は、貴女が好きですっ! だからっ……もう、こんな仕事辞めて下さい!!」 ……。 本当に、訳が分からなかった。
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