旅立ち

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僕は旅へ出る事にした。 あてのない気ままな旅へ 僕はご機嫌な気分なのにさ! 「具合悪い?気分悪い?」 よく聞かれちゃうと段々不機嫌に! だからみんな僕を不機嫌なカラスって、呼ぶんだよ。 「よ!」ご機嫌なワニが手をあげる 旅先の出会い一号なんだが、 あまり関わりたくないな 「・・・・・」 無言ですれ違いたい気分の僕 「機嫌が悪いの?無視は酷いよ」 テンション高めに僕の背に刺さる声 「だって斧持ってるじゃない」 「取って食われるかとね」 僕は振り返り、斧を睨んだ。 「斧は森で使うんだ!」 ワニは大真面目に訴えてきたが、それがかえって胡散臭いと思う僕。 隙を見せたら狩られやしないか? 内心ビクビクな僕 「一緒に森へいこうよ!」 「紹介したい友達がいる」 真剣に誘ってくるワニを無下に出来ず、僕は半信半疑のままワニに付いて行く。 獣道をしばらく行ったら草原に出た。 ぼつんと赤い三角屋根の小さなおうち 『コンコンコン』 ワニがドアをノックする。 「どちら様」 紳士的なネコが現れた。 「よー!おひさー!」 ご機嫌にワニがハイテンション復活。 「初めまして」 成り行きで、お辞儀する僕。
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