5 特別編 一子さんの場合

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もちろん、この失礼な言動を神様たちがスルーするはずもなく。(いや、してくれて構わないのに、割と大人げないよな、神様ズ) タカさんがミハイさんに、表に出ろ中つ国から叩き出してやると言い、ウカさんが両手を合わせて不気味な呪文のようなものを唱えた。 祟った!?もしかして、ミハイさんのこと、祟ったのか!? 「ウ、ウカさん・・・っ」 さすがにそれはまずいんじゃなかろうか。 ミハイさんの言い方は、これまで同様ピントの大幅にズレた異空間生物の発するものみたいなもんだし。 「大丈夫だよ、泉実。罰と言ってもほんの少ししか当てないから。しかも、長引かない。ほら。」 ウカさんが言うのとほぼ同時に。 「ちょっと!あんた、邪魔!せっかく可愛いまりちゃんに癒されようと思ってきたのに、何であんたが出てくるのよ!」 タカさんと出て行ったと思ったら、顔面に光速の勢いのバッグをジャストミートしたミハイさんが店内に弾き飛ばされてきた。 この声と行動は、紛う事なき華原さん、ミハイさんの同族だ。
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