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『あれは、特別な人間だから!この国に一人しかいない、呪われた人間なんだよ!』
「ええっ!?」
呪われただって!?
そんなに物騒なのか?
てか、呪いって・・・
「た、助けてあげてください!いい人だったんです!」
『待て待て待て。おまえの言い方じゃあ、泉実が混乱するだろうが。泉実、心配せんでいい。呪いと言っても、祝福と呪いの両方を与えられとる人間だ、あれは。』
二人が言いたいことが、さっぱり分からない。
タカさん曰く、あのお婆さんの家系は、代々高天原の神様と契約のようなことが出来、力を借りることができるんだそうな。
それでどんなことが出来るのか、俺にはさっぱり分からないが、選ばれた人間ということなんだろうか。
その力は、代々女性が継ぐのだという。
『次代が現れるまで、死ねんのさ。そして、そこの家に生まれる男は、大概ダメになるか短命。一人残らずな。人間の身で、あの家の初代の女当主が我らの同胞と交わした契約は、そうなっとる。』
それ以上は詳しく教えられんとも言われた。
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