10545人が本棚に入れています
本棚に追加
/260ページ
「ま、こんなものかな。忌々しいけれど、ミハイも力のある妖怪というか、妖怪としても非常識な魔力と強運をもってるから、大した不運をぶつけられないんだよね。」
ウカさんの祟りと華原さんの登場が同程度。
これ、ウカさんが祟るのに手を抜いてくれたおかげなのか、華原さんの存在がミハイさんにとっての祟りに相当するのか、神様の祟りより吸血鬼の非常識極まりない存在が際立ってるのか、どれだ?
「この雌ゴリラーッ!!」
「ミラちゃん、かっこいいわー!」
「うるせえなあ、吸血鬼同士。コウモリの喧嘩なら、どこか田舎の洞窟でやれよ。」
「あら、どこかで野犬の虫の息が。」
ミハイさんと木戸も仲が悪いが、木戸と華原さんも仲が悪い。
「おーい、わしにぶん殴られるのはいつになるんじゃ。」
先に外に出ていたタカさんが戻ってる来る。
ああ・・・今夜も安定のカオスだ。
あの母娘に年賀状を出そうと思っているってのは、黙っていた方がよさそうだ。
俺は、お客さんたちの酒の用意をした。
本日、これにて閉店。
最初のコメントを投稿しよう!