最終編 照子ちゃんの場合

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天照大神と言えば、高天原の最高神のはず。 家出って一体何事だ。 ああ、ちょっと待て、だから御守りに封印かけて自分の居所がバレないようにしたわけか。 だが、それって・・・ 「ウカさんタカさん、来ますよ?」 「えっ!何故です!?今、御守り機能を封印したから、私の声も姿も高天原に届いていないはず!」 「あの、それって、俺の声は届いてます?」 届いていなかったら、早晩バレる。 いや、もうバレているかも。 照子さんが高天原からいなくなって、俺の御守りが機能しなくなってれば、どう考えても怪しまれるだろう。 むしろ、俺と会わない方がよかったんだと思うぞ? 「こうしてはいられません!すぐにあなたのお店に行きましょう!」 え、来るのか? しかし、俺はこれから買い出しが・・・ 「こんなところで捕まる気はありません。急いで案内してください!」 だから!俺は買い出しが! 神様って種族は、人間の都合を基本きかないよな! 違った、人外の皆さん、ほとんどそうだ!
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