最終編 照子ちゃんの場合

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ああ・・・外でヤタと狐たちがきっと話し合ってる。 そのうちタカさんウカさんが来る・・・ その前に!解決するしかないのか、こうなったら! 関わりたくないと思っていたが、ここまできたら積極的に関わらないと店も開けないし、今夜来るであろう吸血鬼と日本の神様の戦争勃発になるしな!くそう! とりあえず、照子さんに話を促してみる。 「実は先日も弟が悪さを。」 何をやってるんだ、スサくん! 反省したんじゃなかったのか! 「ええ、でも、こちらでお世話になってから、ずいぶんといい子になったのですよ。その節はお世話になりました。あら、私ったらそのお礼もきちんとしてなくて。どれくらいの福を授けたらいいかしら。」 福を授けてくれる気があるなら、今すぐ高天原にお帰りください。 お礼とかいいですから。 このまま夜を迎えると、福どころかバチが当たってるんじゃないかっていう事態に発展するから。
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