最終編 照子ちゃんの場合

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「あのですね、照子さん・・・」 まず、照子さん、日頃から運動してないだろう。 習った初日から筋肉痛になりそうな、その、ふくよかというかややゆとりのある体格をしている。 筋肉痛で湿布だらけの最高神。 やめよう、もうすぐ正月。 我々人間がお詣りに行くから、とにかく今はそっちを最優先にしてくれないだろうか。 年の瀬に何をしてくれてんだ、高天原。 「とはいっても、私、さして土地勘もありませんし、そういえば高御産巣日様や宇迦之御魂神がこちらのお話をちょくちょくしておりましたから、いざとなったら頼ってしまえばいいかと。」 ダメです、それ。 てか、タカさんウカさん、相当アウト。 照子さんみたいな理由で、他の神様たちが出入りするようになったらどうしてくれる。 神様たちに何の敬意も払わないミハイさんや華原さん、それと自分が偉いと疑わないお地蔵さんくらいしか来てくれなくなる! 店が赤字続きで潰れたらどうしてくれる、神様ズ!
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