最終編 照子ちゃんの場合

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「お疲れ様でした。」 照子さんに浄水のグラスを差し出すと、一気飲み。 お代わりを入れると、さらに一気飲み。 3杯目を半分まで飲んだところで、ようやく落ち着いたらしい。 「あのように速い音楽と動きは、高天原の楽の音や舞いにはありませんわぁ。」 そりゃあなかろう。 ラテンダンスの曲も動きも、おそらく初めて。 もちろん、他のもな。 だったら 日舞かとも思うが、照子さん、それじゃあ満足しないだろうし。 いや、そもそも踊る必要ないしなあ。 「それで、少しは動きを覚えましたか。」 照子さんの前にも、付きだしを出す。 お酒も飲むんだろうか。 しかし、これだけ運動したあとだし、疲れているかもしれないし、アルコールの回りが早そうなんだよなあ。 「す、少しは!でも、高天原にはあの機械を持っていけないのでしょう?」 持っていけない、第一あれは俺の自宅のです。 かといって、家電量販店で買っていけばいいってもんじゃないが。 電源どうする、電源。
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