最終編 照子ちゃんの場合

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「あのな、照子ちゃん。」 タカさんが、諭すように宥めた。 「アイドルなんてもんの計画は、わしが潰しとくから、照子ちゃんがこれ以上踊る必要はないぞ。それとな、もし女神たちが踊るとして、それは照子ちゃんのためであって男神どもはそのおこぼれを見せてもらうだけだから。」 うんうんと頷きながら、ウカさんもそこに付け足す。 「天目が人間社会に影響されまくっているだけだから、それにのせられたやつら全員タカに大説教大会、それと天目はもう一度妖怪に堕とす、それでいいんじゃないかな。」 ウカさんの提案は、一本だたらがせっかくスサくんの新しい剣を作って献上し、妖怪から再び高天原の神の一人に戻れたのを、もう一度妖怪まで堕とすというもの。 さすがにそれは厳しいんじゃないだろうか。 「それでは手緩い!姉上、天目なんぞはこの俺様が首をはねて差し上げよう!」 一番物騒な提案をするスサくん。 だからな?一番最初に原因を作ったのは、君だからな?
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