最終編 照子ちゃんの場合

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タカさんウカさんスサくんが、驚いて目を丸くする。 「すいません、俺なんかが口出しをして。」 慌てて頭を下げると、照子さんがいきなり立ち上がって身を乗り出してきた。 「よいのです!聞かせてくださいな!あなたと、そこの妖怪のご意見!私が!どうしたらよいのでしょう!」 そ、そこまで食いつかれると、高天原の最高神相手にあまりにおこがましいんだが。 「照子さん、他の男性の神様たちが照子さんを入れずにアイドルグループを作るのは悔しいんですよね?そして、今回照子さんは、他の神様たちが知らないダンスを覚えたんですよね?でしたら、照子さんご自身が面接でも試験でもなんでもして、ご自身が望む形のダンスグループを作ればいいんじゃないですか。照子さんが入っても入らなくても自由にすればいいですし、別に男の神様たちの前で踊ることを前提にしなければ、楽しく仲良く健康的にでもかまわないと思います。」 男目線のアイドルグループなんかじゃなくて、趣味のダンスくらいなら、照子さんが続けてもいいんじゃないだろうか。
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