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照子さんのお猪口に、タカさんが自分の酒を注ぐ。
ウカさんは、親子丼を食べながらもさらに豚しゃぶの肉を狙ってくるスサくんの箸を払い除けながら杯を重ねる。
まりちゃんは、2個目の塩むすびを頬張っている。
神様たちがどうにか落ち着いたので、ミハイさんはいつものように静かに一人でワイングラスを傾けている。
俺は、収まった騒動に安心し、酒の肴になるようなものを、さらに2、3品作って出した。
やがて、日付が変わる頃、神様たちが立ち上がった。
「すまんかったなあ、泉実。高天原の騒動をここに持ち込んで。」
まったくです、その通りと思ったが、さすがにそこは黙っておく。
「照子さんが納得されたようで、よかったです。」
「実際、ここがあることで助かるんだよ。泉実は俺たちの正体がわかっても普通にもてなしてくれるし、いつのまにか騒動を解決してくれるし。」
ここをそんなことに使わないでくれ、ウカさん。
ここは居酒屋。
飲み食いするところで、トラブル相談所でも解決所でもない。
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