最終編 照子ちゃんの場合

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「それより、まりちゃんのこと・・・っ」 「わかっている。土着の神どもの住まう僻地になんぞ、連れていかせてなるものか。」 その神様を下に見るのもどうにかしろ。 まりちゃんを連れて行かせないって気持ちはありがたいが。 てか、ミハイさん、そんなにまりちゃんのこと、考えてくれていただろうか。 うん? 「近い将来、おまえが我が伴侶となるときの嫁入り道具の一つではないか!」 「まりちゃんを何だと思ってんですか!まりちゃんを道具とか言うな!あと、伴侶やめろ!」 ダメだ、何の役にも立たないどころか、俺の気力ゲージがどんどん下がっていく。 俺が半泣きでイエローカードを出しかけ、仰天したミハイさんが何が悪かったのかも理解しないままとりあえず謝ってきたのがまた精神的にきつく。 その間に、もう一回ダンスの映像を見るー!とまりちゃんがDVDを再生して踊り出し、可愛いと思えばいいのか、高天原に連れていかれるからやめなさいと言えばいいのか。 あああああ!もう!
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