序章:この世界について・第1章:竜の王子と悪魔の笑劇
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装っていたけどこの言葉だけはぞくっと背筋が凍り付いているのが自分でもわ かる。左右に控えているみんな表情も心なしか青い。こんな姿をしていようと も、やっぱりこいつは悪魔なんだ……。 「あれが悪魔のささやきって奴じゃろうな……」 悪魔が消えた扉を見て、財務翁はぽつりと盛らしたが、誰もそれに口を挟むこ とができなかった。
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