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一通り遊び(散らかし)終えたあと、あの悪魔には注意するよう言い残し
て、ナナ達一行は去って行った。去り際に、ナナが小声で「ショタイグウィル
写真集……キタコレ! 増やして売るかワタシのコレクションのどっちがいい
かしら」ってつぶやいていたが、聞かなかったことにしよう。
二人残されたところで、僕は保温瓶にいれたお湯から二人分のお茶を入れて
カップへと注ぎ込んだ。王族専用エリアでは常駐出来るスタッフの数が限られ
るので、近くにスタッフが居ないときは、自分の事は自分でやるのが原則だ。
信頼できる専属の召使いが居たらいいのだけれどね。
「さてと、僕の部屋にナナ達が乱入していたところから、聞きたいことが色々
ありますがどれから答えてくれますか、先生?」
「イグウィル君? ああ、あの写真集のことならちゃんと王国の肖像用という
ことで許可が出ていますよ。いずれ製本問屋に卸される見通しで……」
「ほう、今度の先生の部屋の整頓のときに、僕の親衛隊からお手伝いはいらな
いようで?」
「ごめんごめん、冗談ですよ。ではここで問題を一つ、イグウィル君の聞きた
いことは次の三択もうちどれでしょう?
①:あの悪魔の目的を知りたい、
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