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『 ……ただいま』
実咲「おかえり。南、寒かったよね。今ココア入れるから待ってて!悠くんもありがとう。ココア入れるからゆっくりしていって」
「ああ、実咲ありがとう」
僕は岡本くんの顔を見ていた。
そこには僕に見せたことのない笑顔で実咲姉と話していた。これはお邪魔虫になってしまう…
『僕、もう寝るね。実咲ちゃん心配してくれてありがとう。岡本くん、探しに来てくれてありがとう。2人ともおやすみ』
僕は部屋に行き、すぐにベッドへ潜り込んだ。外とは違い、布団は冷たいが、何故か暖かかった。
今頃2人はリビングでラブラブだろうから邪魔しちゃダメだ…大人しく居よう…
僕は目を閉じたが寝ることができないまま朝を迎えた…
『おはよう。』
「おはよう!眠れた?」
『…うん、大丈夫だよ』
「おはよう!実咲、南」
「おはよう!」
『ッ…おはよ』
「南、今日一緒に行こう」
『えっ、あっ…うん』
僕は断りたかったが、できなかった
岡本くんの目に囚われて目を逸らすことができなかった…
結局、僕は岡本くんを解放することができないんだ…
僕達は制服に着替えて学校に向かった。
教室に近づくにつれて、僕は恐怖で足が震えた。またあの生活に戻るのだ…
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