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「…南もう隠さなくていい、虐めにあっているんだろ?今日でそれも終わりだ。俺が終らしてずっとお前を守るよ」
そう耳元で話すからビクついてしまった
「行くぞ!みんな、おはよう!今日さ話したいことがあるんだけどいい?」
「「何?どうしたの?」」
「このクラスにありえないと思っていたが…」
突然、岡本くんの顔が笑顔から怖い顔に変わっていた
「南を虐めているよな?クラス全員でやめねえと今度は俺が反撃させてもらうけど?いいよな」
岡本くんは指を鳴らし、クラスメイト全員に近づいていて、それに怯えて、みんなが"もうやりません"と大声で言っていたが、岡本くんは許していなくて代わりに誓約書を書かせていた。
それからは虐めはなくなり、僕は怯えない日々を過ごしていた。
『岡本くん、ありがとう。助けてくれて』
「いや、お礼言われる筋合いないよ。でも、体に傷が残らなくて良かった…」
『うん…』
「…今日さ一緒に帰らない?」
『いや、大丈夫。今日は実咲ちゃんが来るから実咲ちゃんと帰ってあげて?』
「いや、俺は南と…」
『じゃあ』
関わってはいけない。離れないと実咲ちやんに失礼だ。
放課後、僕は図書室から実咲と岡本くんが仲良く帰っているのを眺めていた。
2人はお似合いだ。実咲ちゃんは可愛いのに綺麗なのと混ざりあっていて、
岡本くんは格好良くて、男が惚れるぐらいイケメンなのだから…
僕が隣に並べるなんてありえないし、顔も性格も平凡なのだから、無理だ。
2人には幸せでいて欲しいよ。
僕は諦めなければいけないことだってあるんだよ、絶対。
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