第1部 Boy meets boys [現在]

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[3.親衛隊] 「静流は親衛隊を作ってもらった方がいい」 僕が3年生の先輩たちを見送った後、自室から出てきた伸が開口一番にそう言った。 テーブルの上の飲み物を片付けていた僕は、目の前のソファへと腰を下ろす伸を見つめた。 「先輩たちとの話、聞こえてた?」 「いや。でも、3年の先輩がお前を訪ねてくるんなら、そういう事だろ?」 僕は3人分のティーカップをトレイに移し、台所へ向かう。 「親衛隊の説明は聞いたんだろ?」 「うん……」 伸の言いたいことは良くわかっている。 洗い物を終えた僕は、伸の前の一人掛けソファに座る。 「信じられないかもしれないけど、この学園でお前みたいなタイプはまじでヤバイんだ。親衛隊に守ってもらった方がいい」 「……実は僕、西城様の親衛隊に入ろうかと思ってるんだ」 「おまえ、西城の事なんか何も知らないだろ?」 「うん」 僕は小さくうなずく。     
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