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まずは、メガネをコンタクトへ変更。
それから、やぼったい髪型を爽やか美少年風(姉曰く)にカット。
制服の寸法は細かく採寸してぴったりに仕上げる。(中学時代は、3年間買い替えなくても済むようにと母が大きめの制服を注文してしまったため、あまり成長しなかった僕は、3年間だぶついた服を着続けることになってしまった……)
また、寮で着る私服も、姉セレクトの新品を買い揃えてくれたのだが、下着まで全部新調させられたのにはさすがに呆れた。下着なんて他人に見られるものじゃないし、と思った僕だったが、「下着こそ大事なの!」と主張する姉の真意はなるべく考えないようにした。
「いいなぁ~、静くんは。私も海聖学園に入りたいよ~」
そりゃあ、美人で人気者の姉さんなら、良家のご子息のハートをゲットして玉の輿、なんていうのも夢じゃないよね。
「"海聖"って言ったら、腐女子の憧れの的なんだよ~。生徒は皆、超ハイソな上に、やたらめったら美形が多いっていうし。あぁ、男の子同士の絡みが見たい~~」
姉がうっとりと呟く。
……自分が絡みたいんじゃなくて、男同士の絡みが見たいんだね。さすが、筋金入り。
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