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すべて運び終わる頃に、遠くで扉の開く音がした。
月詠は、失礼します。と、一礼して部屋を出ると一度執事室へと戻る。部屋の一室で温めていた濡れタオルを二枚重ねて両手に持ち、その足で玄関へと向かうと靴を脱ぐ榊の後ろ姿が見えた。
「嘉威くんおはようございます。朝早くからツヴァイの散歩までありがとうございました。こちらをどうぞお使いください。」
そう言って先程の暖かい濡れタオルを一枚差し出すと、月詠はもう一枚のタオルでツヴァイの足を拭き取り屋敷へ上げる。
「食事も出来ていますので、着替えたら来てくださいね。」
榊が使用したタオルも受け取り月詠は一度、執事室へと下がる。
タオルを洗濯に入れてから、月詠は食卓へ行き龍壬の姿を見つけるとカートに乗せたままの手紙を手渡した。
受け取った龍壬はそれを見るなり開けることなく隣に座っていた要に手紙をスライドさせる。
月詠はため息をつきながら懐にしまう要を見ながら、全員が揃ったのを確認して浦桐の隣角の席に座った。
ミ○ 浦桐 ○ツ
月| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
| |
| |要
| |
希○| |龍
蒼| |
| |
嘉| |
リ○  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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