水瓶座・1

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トントールがニンマリをやや抑えた笑顔で上着を戻しながら答える。 「ああ。きっと見つかるよ。キッドのやつもそれでお嬢ちゃんを水瓶座に紹介してくれるつもりなんだろう」 言ってからトントールはふと気がついた。そういえばキッドが水瓶座に知己がいるとは聞いたことがない。 「誰のところにお嬢ちゃんを案内すればいいんだろうな?」 「キッドさんが見つけてくれるんじゃないんですか?」 アルフィナの問いにトントールは首をひねって唸った。 「ちょっと難しいと思うが……。何しろすごい人出だからなぁ。それに水瓶座は……」 「でも、広場なのでしょ?広場なら噴水があるし、他に何か目印になりそうなところに行けば…」 「うーん。確かに水瓶座は噴水の近くではあるんだが……」 とりあえずは行ってみることだ。頬をかきながらトントールは問題を先延ばした。
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