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 広場の入り口まで来て、アルフィナはほとんど無意識に足を止めてしまった。想像をはるかに凌ぐ、恐ろしいまでの人出である。一体この小さな町にこれだけの人間が住んでいるとは思われない。近隣の都市からも人が集まっているらしく、町に出てくること自体が久しぶりのアルフィナは驚愕のあまりに固まってしまったのだ。 「大丈夫?」 トントールがとなりの少女を見下ろした。 「お祭りみたい……」 ポツリとアルフィナが呟いた。まさしく広場はお祭り騒ぎであった。 「びっくりしたろ?」 トントールがさもありなんと笑ったが、アルフィナにはその顔を見る余裕もない。トントールは気にせずに右前方を指さした。 「あっちが広場の中心だ。八つ星(パ・バルツァ)の噴水がある方向」     
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