俺の旅

浪花パニック

　朝起きて梅田周辺を散歩した。
　新大阪駅近くにある梅三小路のカフェで朝食。サクサクのクロワッサンにスクランブルエッグ、粗挽きポーク、シーザーサラダ、コーンフレーク。
　大分腹が溜まった。　
　新大阪駅から列車に乗り京都を目指す。朝靄に煙る淀川が車窓から見えた。
　嵐山に行ったが、ここもバカップルばっかだ。
　うぜー!金閣の湯って温泉に入った。五右衛門風呂は格別だった。昼間から風呂に入るのは気持ちがいい。湯から上がって、少し歩いた。
　途中で路面電車に乗り、四条大宮駅で降りた。
　壬生寺に行ってみることにした。
　近藤勇の胸像や、新撰組の前身である壬生浪士組の筆頭局長・芹沢鴨の墓があった。
　お昼はうどんを食べた。牛カスが入ってて美味い！鴨川沿いをトボトボ歩き団栗通りへ。
　ぜんざい屋でところてんを食べた。こっちの方は黒蜜が主流でお酢はあまり使わないらしい。
　阪急に乗り大阪に戻る。黄昏に染まる淀川はノスタルジックだ。
　木村拓哉主演の時代劇、『武士の一分』のサントラをウォークマンで聴いていた。坂東三津五郎演じる敵キャラがやたらカッコよかった。
　梅田のビジネスホテルに着き仮眠を取る。
　19時くらいに起きて街に繰り出す。
　淀屋橋を歩いていたときだった。
　リーゼントヘアのチンピラがパタパタ僕を追いかけてくる。「まてぇ!柴田ぁ!」
　超怖い!僕、柴田って名前じゃないし?
　全速力で駆けて駅に逃げた。
　道頓堀へ向かった。ドンドンチャラリ、派手な音楽が鳴り響く。かに道楽にくいだおれ、どれも美味かった。7月にはくいだおれ人形が売りに出されてしまうらしい。少しさみしい気持ちになる。
　ホテルに戻った。今夜は静かでグッスリ眠れた。