SS. ヒロイックテイル

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「あら、凌馬さん。おはようございます。どうですかミウちゃんの絵。上手に描けていたでしょう? 昨日夜遅くまで頑張って描いていたんですよ。」  ナディも部屋から出て来て、凌馬にそう告げていた。 「ナディおはよう、昨日は色々ありがとうな。この絵は我が家の家宝にしないとな。」  凌馬が絵を汚さないよう額に入れると、大切に保管していた。  そんな様子に、ナディが微笑ましそうな視線を向けていた。 「それじゃあ、朝食にしようか。今日はお礼に御馳走にしよう。」 「あっ、凌馬さんそれは・・・。」 「あのね、パパ。今日の朝ごはんはミウとお姉ちゃんで作ったの。ハンバーグなんだけど。」  ミウがそう言うと、凌馬はさらに感激してミウを抱き締めると、頬にキスをしてお礼をするのだった。  こうして、平和な日常は戻ってきた。  邪神リョーマによる世界の滅亡の危機から、救世主ミウの活躍により世界は救われたのだった。(ついでにルホニルスも) ─街の検問所にて─ 「本当なんだ! 古の魔物を復活させたのに、それを上回る怪物が現れてそいつを吸収してしまったんだ。もうすぐやつがこの世界を滅ぼしにやってくるぞ。早く何とかしないと───。」 「あー、ハイハイ。それは大変ですね。ちょっとおじさんたちに付いてきてくれるかな?大丈夫、怖いことはないからね。」     
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