エピローグ

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「いらっしゃいませ!」 私は家の近所にあるコンビニで日中短時間のパートをしている。 もちろん夫が勤めるそのコンビニのフランチャイズ。 夫は行政と協力をして健康に特化したお弁当作りの責任者としてこの地へと移動となった。 スイーツからは離れてしまったけれど、私がたまに仕事帰りにお土産で買うコンビニスイーツを、それはもう幸せにそうに食べている。 その彼の顔に、私まで幸せになってしまうからスイーツとは不思議なものだ。 「これ、本当に商品化しちゃったんだな……部長がよくOK出したよ」 そう言って呆れながらそれを私の指に嵌める。 その手を握りまじまじと見ながら漸く中指に嵌めていたドーナツに彼はかじりついた。
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