第1話・願掛けの豚カツ

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だが、実際はそうじゃなかった。 あの星空レストランを訪れていなかったら、あのままダラダラと暮らしていただけだろう。 そんな俺の背中を、雄一は押してくれた。 出来る事をやらなきゃいけない。 そう思ったのだ。 俺は立ち上がり、雄一がくれた御守りを握り締めて事故現場を後にした。 もう1つ行きたい場所がある。 星空レストランで雄一と一緒に食べた豚カツ。 想い出の願掛けの豚カツの店だ。
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